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ワインの熟成とは?初心者も失敗しない上手な飲み方や利用方法を解説

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ワイン 熟成
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はなこ

ワインって熟成するとどうなるの?

めしわいん

例えば、ワインによって酸味や渋みのまろやかに洗礼され、熟成前より飲みやすくなることがありますよ!

この記事の概要
  • ワインの熟成とは
  • 熟成したワインはどうなる?
  • 熟成の期間
  • ワインを熟成させる場所
  • 熟成したワインの飲み方、使い方

ワインは他のお酒と大きく異なるのが「熟成ができる」ことです。

上手に熟成の進んだワインは、酸味や渋みが溶け込んで今までに飲んだことがないような美味しさと満足感を味わうことができます。

しかも、銘柄によっては買った当初より何十倍にも価格が高騰する可能性もあるので、投資や高額買取の対象になることもあります。

ですが、何でもかんでも保存しておけばいいというものではなく、賞味期限ならぬ「飲み頃」はワインによって違いますし、保存の仕方も非常に大切になってきます。

めしわいん

もちろん、開けていないワインですよ!開けたらダメです(笑)

熟成させるメリット
熟成させるデメリット
  • ワインの味が洗練されてくる
  • もともとの価値が上がる
  • 将来の楽しみが増える
  • すぐに飲めない
  • ピークの判断が難しい
  • 年をとって身体の心配がある
はなこ

そういえば誕生日でもらったワインが開けずにあった!

僕のソムリエとしての知識や経験を踏まえ、こちらの記事をご覧いただければ誰でも熟成に失敗せずワインを楽しむことができるので、是非ご覧ください。

目次

ワインの熟成とは

ワイン 熟成
はなこ

ワインでいう「熟成」って簡単にいうとどういうことなの?

ワインの熟成とは?

ボトルの中でゆっくりワインと酸素がふれあい、丁寧に酸化されていきます。

この「丁寧な酸化」によって、ワインがもともと持つ渋みや酸味が和らぎ味が洗練され、今まで力強かったワインも上品で繊細な味わいに変化させて飲むことができることを「ワインの熟成」といいます。

ワインはコルクやキャップの隙間から微妙に空気を吸っています。

適正な場所で保存をしておけば長いものでは100年以上の熟成に耐えられることもありますし、素晴らしいワインを自分で育てることができます。

ですが、例えばこれがすでに栓が開いているものの場合は、ワインの酸化は一気に進み熟成にならず「劣化」するだけです。

それだけワインの熟成はデリケートでもあるので、むやみやたらに寝かせてあるワインを触ったりふったりすることはやめておきましょう。

熟成したワインの状態や味わい

ワイン 熟成

熟成したワインと通常ワインとでは特徴が異なります。

それは赤ワインと白ワインとでも全然違うので、別々で解説します。

熟成した赤ワインの特徴

赤ワインは銘柄にもよりますが長期で熟成できるものがたくさんあります。

熟成していくにつれて、ワインの変化もゆっくり進んでいくので、どんなワインになるかおおよその検討をつけておきましょう。

通常赤ワインの特徴
熟成赤ワインの特徴
  • 品種によってルビー色や濃くて黒い色味
  • ボトルのラベルが新品、綺麗、汚れがほとんどない
  • 澱がない、もしくは少ない
  • ブドウ本来のストレートな香りが感じられる
  • 渋みが酸味、えぐみが強い
  • 通常ワインよりも少しくすんだ色味
  • 若干ラベルが汚れたり黄ばむ可能性もある(保存状態次第)
  • 澱が浮いている、もしくは瓶に沿ってたくさん付着している
  • 還元臭や若いワインにない独特な香りがある
  • 酸味の角がなく、渋みもワインに溶け込んでいる

若くてまだ熟成のすすんでいない赤ワインは、パワフルでしっかりとした味わいや飲み応えを感じられるので、これはこれで美味しい部分がたくさんあります。

他に軽めのワインでいえば「ボージョレ・ヌーヴォ」はフレッシュで活き活きとた果実味が売りになっています。

最近では技術も進歩しているので、熟成しなくても若いうちから美味しく飲める赤ワインもたくさんあるので、どちらが「良い、悪い」ということもありません。

ですが熟成した赤ワインの場合、若いうちには感じられなかった飲みやすさや香りは、1度飲んだら忘れられないくらい印象に残るはずです。

めしわいん

とくに渋みが強い赤ワインは、熟成することで驚くほど飲みやすくなりますよ!

熟成した白ワインの特徴

白ワインは短期で熟成が進むものもあれば、糖度の高い甘口ワインは長期で赤ワインよりも長く熟成できるものもあります。

あまり知られていませんが、甘口の白ワインは大変希少価値が高いものもあるので、熟成させてみても面白いと思います。

通常白ワインの特徴
熟成白ワインの特徴
  • 品種によって薄い黄緑がかったものや濃い黄色の色味
  • ボトルのラベルが新品、綺麗、汚れがほとんどない
  • 澱がない、もしくは少ない
  • ブドウ本来のストレートな香りが感じられる
  • 酸味が強く感じられる
  • アルコール感が強い
  • 甘さが際立つ(甘口ワインの場合)
  • 通常ワインよりも少し色味が濃くなる傾向(甘口は最終的には黒くなるものもある)
  • 若干ラベルが汚れたり黄ばむ可能性もある(保存状態次第)
  • 澱が浮いている、もしくは瓶底に溜まっている
  • フルーティーさより、熟成が進んだ独特な風味が漂う
  • 酸味の角が取れる
  • アルコール感が落ち着く
  • 甘さが洗練される
めしわいん

僕は初めて熟成した白ワインを飲んだ時、そのワインは「コーンポタージュ」の香りがしました(笑)

熟成が進んだ白ワインは、赤ワインとはまた少し違った熟成の進み方や風味が楽しむことができます。

白ワインの場合は「渋み」がほとんどないので、そのかわり「酸味」や「アルコール感」の変化が思いっきり熟成で感じられます。

また、赤ワインよりも短期熟成で飲み頃をむかえるものも多いので、まだ熟成をしたことがないひとは白ワインから初めてみることがおすすめです。

熟成ワインを美味しく飲むための保存期間

ワイン 熟成
はなこ

結局どれくらいとっておけばいいの?

ワインの種類や銘柄によって熟成の期間や飲み頃は様々です。

正確な「〇月〇日まで」みたいなものは、保存の環境やワインの状態によって異なるのでお伝えすることができませんが、目安はあるので確認してみてください。

ワインの種類熟成期間目安
甘口赤ワイン10年~15年
甘口白ワイン10年~50年
辛口赤ワイン10年~30年
辛口白ワイン5年~10年
※あくまでも目安です

あくまでも目安ですが、さらに地域やブドウ品種によっても異なるので、代表的なよく熟成されるワインの産地にもふれておきます。

ワインの種類熟成期間目安
ボルドー 赤ワイン10年~15年
ボルドー 辛口白ワイン5年~15年
ボルドー 甘口白ワイン10年~50年
ブルゴーニュ 赤ワイン10年~25年
ブルゴーニュ 白ワイン5年~20年
シャンパン5~15年
イタリア 赤ワイン10年~20年
スペイン 赤ワイン10年~20年
ドイツ 甘口白ワイン10年~50年
アメリカ 赤ワイン10年~20年
アメリカ 白ワイン5年~10年
チリ 赤ワイン5年~15年
※あくまでも目安です

個人的にこの中でも味の違いがわかりやすいのが「ボルドーの赤ワイン」です。

若いうちに元気のよかった酸味と渋みがどんどん溶け込み、いつのまにか上品な風味に変わっていく様は、僕自身も経験してきましたし、是非体験してほしい飲み方です。

はなこ

これを過ぎたらワインは腐っちゃうの?

めしわいん

ワインに腐るという概念はないので安心してください!

要するに賞味期限がない」ということです。

なので、熟成の期間が明らかにオーバーしていても、飲めないということはありません。

ですが「美味しく飲める」かは、ワイン自体の劣化も考えられるし、味の好みの問題もあることだけは認識しておいてください。

ココだけ注意
  • 賞味期限はありません
  • 100年前のワインも存在します
  • 賞味期限はないけど、美味しいかどうかは別のはなし
  • 熟成してしたワインも、自分の好みでない可能性がある
  • 腐りはしないけど、劣化は大いにある

そして、ある程度熟成してきたら飲み頃のピークをむかえます。

そこから急に落ちるのではなく、ゆっくりピークが続くものもあれば劣化していくこともあります。

はなこ

なんか待つのも大変だから、なるべく早く飲みたい場合はどうすればいいの?

めしわいん

最初からヴィンテージワインを購入するか、
密かにおすすめなのが「当たり年」じゃない高級ワインを選んで、早く飲み頃をむかえるワインを手にすることです!

もし「何十年も待てない!」なんて方は、ブドウの生育が難しかったヴィンテージをチョイスして選ぶことも検討してください。

「難しい年」のワインは、飲み頃を早く迎える傾向があります。(グラフでいう赤い線です)

しかもこういったワインは安価で購入できる可能性もあるので、もし早く飲み頃のワインを試してみたい方は、是非このあたりも狙ってみてください。

安心してワインを熟成できる場所

インテリア

熟成に最も大切なのは「保存方法」です。

僕の経験とブログ内でもおすすめしている熟成に適している保存方法は下記の3つです。

  • ワインセラーを購入
  • ワインを預ける
  • 自宅でできる適した保存方法を徹底する

ちなみに、いくら良いワインでも保存する環境が劣悪だと、そもそものワインをダメにしてしまいます。

ダメなパターン

原因劣化の例
ワインにとって悪い環境40度くらいの暑い室内で保存をしていて、気づいたらワインが吹いていた
コルク不良ブショネと言われ、コルクの悪い菌が影響してワインに嫌な香りがつく
保存の仕方ワインを立てて保存したため、コルクが乾燥し抜栓できない状況

このパターンにならないように、熟成におすすめの保存方法を詳しく解説します。

ワインセラーの購入を検討

お子さまの生まれ年のワインや何かの際にいただいた良いワインなど、長期に熟成させる目的があればワインセラーの購入がおすすめです。

ワインセラーであれば、ワインに適した温度や湿度で1年中季節に左右されることなく保存できるので、熟成も安心してすすめることができます。

ちなみにワインセラーがあることのメリットもあれば、デメリットもあります。

メリット
デメリット
  • ワインのホームポジションが決まる
  • ワインに最適な温度、湿度で保存ができる
  • ワインを熟成させることができる
  • インテリアにも映える
  • 赤も白もすぐに飲み頃の温度で飲むことができる
  • 電気代はかかる
  • 使わなくなったらただ邪魔なだけ
  • 結局は家電なので、壊れることもある

決して安い買い物ではないので、下記の記事でよく検討してみてください。

ワインを預ける

ワインを専門に預かってくれる業者があるのはご存知でしょうか。

安くて1本90円くらいから預けることができるので、しばらく飲む予定がないひとやセラーの購入も考えていないひとはプロにあずけるのもおすすめです。

おすすめの預かり業者

上記の2社であればワインや保管に関してはしっかりした大手企業なので、安心して預けることができますよ。

メリット
デメリット
  • 自宅で邪魔にならない
  • 万全に保存してくれる
  • 保証もしっかりしている
  • 常に見ることはできない
  • 費用が結局かかる

これといって大きなデメリットはありませんが費用は長期でかかるので、セラーを買った方がランニングコストが安いのか、

生活のスタイルによって検討してみてください。

誰でもできる!自宅で熟成に適した保存方法

自宅でも十分熟成できる保存方法があるので、なるべく費用をかけないで熟成したいひとはこちらの方法を試してください。

ちなみに保存でNGな点があります。

  • キンキンに冷えた冷蔵庫で保存
  • 直射日光にさらしている
  • ワインを立てて置いている

逆にこの方法を回避すれば、ワインの熟成にとって良い保存方法になります。

ワインの保存で気をつけたいこと
  • 温度
  • 湿度
ワイン 保存 自宅

日本は高温多湿の国なので湿度に関してはある程度問題ありませんが、夏場の温度は少し注意が必要です。

そういうときは、収納もなるべく北側のお部屋や、野菜室などに一時的に移すことも検討してみてください。

めしわいん

もし可能であれば新聞紙でワイン1本1本をくるんで保存しておくといいですよ!

上記を守っていただければ、通常で放置しているよりもしっかり熟成できるので、是非参考にしてください。

熟成したワイン飲み方や使い方

ワイン 熟成

熟成したワインを飲むのは非常に楽しみなことですが、古いワインならでは飲み方や使い方もあります。

とくに「飲み方」で気をつけなければいけないのは「澱」です。

さらに熟成したワインは飲むだけでなく、投資や買取で高額になる対象にもなるかもしれないので、このあたりも詳しく解説します。

熟成ワインの澱の除去方法

ワインが熟成するにつれ成分が固形化したものが「澱」になります。

澱とは?

ワインに含まれる成分は、渋みの成分や色素の成分、ポリフェノール、酒石などなど、さまざまな成分でワインができています。

この渋みと色素の成分は、年代の若いワインでは、なかなか目に見えませんがたくさん浮遊しています。

そしてこの渋みの成分と、色素の成分が、時間をかけて結びつくようになります。

これが、澱の正体です。

この澱は決して身体に害があるわけではないのでご安心ください。

ですが、飲むときに口の中に含まれると若干邪魔になるので、丁寧に除去して美味しく飲むことをおすすめします。

「澱」の除去方法は、飲む少し前に「飲む前にワインを立てて置いておく」ことと「デキャンタージュする」です。

めしわいん

ワインを立てておくと澱がゆっくり下に沈むので、注ぐときにグラスに入りません。

\デキャンタージュの方法/

STEP
ワインを立てて置く

先に澱をある程度沈めた方がやりやすいです

STEP
ボトルとデキャンターを近づけて澱が入らないようにワインだけを移す

ボトルの肩の部分に澱がたまるので、わかりやすいように下に懐中電灯などで照らすのもOKです

STEP
デキャンターからワイングラスに注ぐ

少し形状がボトルと異なるので、注ぐ際は十分注意してください

参考にプロのデキャンタージュもご覧ください

熟成ワインを投資や買取に出す

熟成したワインは購入当初よりも価値が上がる銘柄がたくさんあります。

そういったワインは往々に投資やオークションにかけられたりもしますが、小さい規模でいうと熟成ワインを「買取」にまわす方もたくさんいます。

なぜなら、長い間とっておいたはいいものの「生活環境や身体の変化もあり飲めなくなってしまった」なんていう寂しい転換もよくあるからです。

はなこ

そもそもワインって買い取ってくれるの?

めしわいん

はい!専門業者のほとんどが無料で査定もしてくれます。

最近は自分ですぐに出品ができる「フリマアプリ」も便利ですが、こと熟成ワインに関しては大変デリケートのため、扱いや価格帯で知識がない方は迷ってしまうはずです。

なので、おすすめは専門業者にお願いして、しっかり査定していただくほうが適正な価格で取引ができます。

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各業者でキャンペーンも開催しているので、通常よりも高価格で買い取りしてくれることもあります。

なので思ったよりも良いお小遣いになるかもしれませんよ(笑)

その他「ワインの相場」「注意点」など、買取に損しない方法もあるので、下記の記事を参考に上手に手放してください。

【まとめ】熟成ワインの失敗しない上手な飲み方や利用方法

ワイン 熟成

本記事は「ワインの熟成」について解説しました。

冒頭でも説明したように上手に熟成したワインの美味しさは、記録よりも記憶に残るほど贅沢な時間を与えてくれます。

できる範囲で上手に保存をして、なるべく失敗しないようにこちらの記事を参考にしてください。

また、これを機にもう少しワインを勉強したいと思った方は、下記の記事で丁寧に「始め方」を書いています。

以上でございます。

「めしわいん (@meshi_wine)」からご覧いただきありがとうございました。

ワイン 熟成

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この記事を書いたひと

大学卒業後、上場飲食企業を経て外資系ワイン会社に転職。ワインコンサルタントとして営業や通信販売部マネージャーを経験し、「日本ソムリエ協会 ソムリエ」資格を取得。
現在はWeb制作会社に勤務しながら、夫婦で運営するワイン専門ウェブサイトにて、ワインの販売やレシピ開発、情報発信を行っています。

2021年よりNadiaアーティストとして活動を開始。ワインと料理のマリアージュを提案し、食卓を豊かにするアイデアをお届けしています。

このブログでは、誰でも簡単に楽しめるワイン情報と再現性の高いアイデアを発信中です。

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