
オレンジワインが気になっているけれど、種類が多すぎて選べない…



あまり飲み慣れていないと難しいですよね。
白や赤とは異なる個性的なワインだけに、オレンジワインはどんな銘柄を選べば良いのか迷ってしまう方も多いはず。
この記事では、初心者でも失敗せずに自分に合った1本を選ぶための5つのポイントを、やさしく丁寧にご紹介します。
- ブドウの品種で味わいの方向性が決まる
- 価格帯で狙い目のレベル感を見極める
- 味の傾向(軽やか・コクあり)を選ぶ
- 産地や文化的背景から選ぶのも楽しい
- 飲むシーンや目的でベストな1本が変わる
この記事ではオレンジワイン選びに自信が持てるようになるヒントが満載です。
もしオレンジワインそのもの自体をもっと詳しくしっておきたいとい方は以下の記事も参考にしてください。


ぜひ選び方で迷っている方はそのまま読み進めてください。
【品種で選ぶ】白ブドウの違いが味わいに直結


オレンジワインは白ブドウを原料に使っているため、その品種によって味わいに大きな違いが出ます。
「飲みやすさ」「香りの個性」「渋みの強さ」など、選ぶ品種によって好みが大きく分かれるのです。
ここでは初心者にもわかりやすい、代表的な品種の特徴を整理してご紹介します。
代表的な白ブドウ品種と味わいの違い
オレンジワインは白ブドウを原料とするため、使われている品種の個性がそのまま味に反映されます。
品種名 | 味の特徴 | 向いているタイプ |
---|---|---|
リボッラ・ジャッラ | ハーブ感と渋み、重めで奥深い | ナチュラル志向、じっくり味わいたい人 |
ヴェルデホ | 柑橘系の香りと軽めの口当たり | 初心者向け、飲みやすさ重視の人 |
ピノ・グリ(グリジョ) | ややフルーティでスパイシー | バランス型、料理に合わせやすい |
シャルドネ | コクと酸味のバランス、香り豊か | 白ワインに慣れた人、樽香も好きな人 |
ソーヴィニヨン・ブラン | ハーブ感と酸のシャープさ | 爽快感を求める人、軽い食事と合わせたい人 |
あまり聞いたこともない品種かもしれませんが、特徴さへ覚えておいていただけますとチャレンジもしやすいと思いますので、参考にしてください。



個人的にはリボッラ・ジェッラが大好きですね!
- 渋みや個性を楽しみたいなら「リボッラ・ジャッラ」系
- まずは飲みやすさ重視なら「ヴェルデホ」や「ピノ・グリ」
- 白ワイン好きなら「ソーヴィニヨン・ブラン」や「シャルドネ」も◎
【価格帯で選ぶ】初めてなら2,000〜3,000円台が安心


「オレンジワインを試してみたいけど、高すぎると失敗が怖い…」という方は少なくありません。
実際、価格によってワインの個性や品質に差が出るのも事実です。
このパートでは、初心者におすすめの価格帯と、それぞれの価格帯の特徴をわかりやすく解説します。
価格帯別に見るオレンジワインの特徴
オレンジワインは製法が手間なぶん、白ワインよりやや高めに感じることもありますが、2,000円〜3,000円台でも良質な1本は十分に見つかります。
結論、価格別でしたら以下をポイントにしてください。
- 初心者なら2,000〜3,000円台で十分に満足できる
- それ以上は「味の個性」や「造りの丁寧さ」を求める中・上級者向け
- 最初の1本は価格よりも「飲みやすさ」や「料理との相性」重視でOK
以下のように、価格帯ごとに特徴をつかんでおくと、シーンに合った1本を選びやすくなります。
価格帯 | 特徴 | こんな人におすすめ |
---|---|---|
〜1,500円 | 飲みやすさ重視、やや単調な味わい | とにかく試してみたい、コスパ重視派 |
2,000〜3,000円 | 品質と価格のバランスが良く、種類も豊富 | 初心者、家飲みで気軽に楽しみたい人 |
3,000〜5,000円 | 味の奥行きや香りの複雑さが出てくる | 料理と一緒にしっかり味わいたい人 |
5,000円〜 | 造り手のこだわりが反映された本格派 | ナチュラルワイン好き、贈り物にも◎ |
価格が上がるにつれて、味わいや香りの深み、造り手の個性が感じられるようになります。
それが良いワインかどうかは正直好みもあるので、高いから美味しいという概念はここではなしにしましょう(笑)
とはいえ、最初の1本としては気軽に飲める2,000〜3,000円台を目安にするのがおすすめです。
【味の傾向で選ぶ】軽やかタイプかコク深タイプか


オレンジワインの味わいは、使用される品種や醸造方法、さらには生産国によって大きく変わります。
軽やかでフルーティーなものから、渋みが強くてしっかりとした骨格のあるものまで様々です。
ここでは代表的な産地と品種ごとの味の傾向を紹介しながら、どんな人にどのタイプが向いているかを見ていきましょう。
産地・品種ごとに異なる、オレンジワインの味わい傾向
それぞれの代表的なスタイルを知っておくと、自分の好みにぴったりの1本が見つけやすくなります。
産地・品種 | 味の傾向 | 向いているタイプ |
---|---|---|
ジョージア(リカツィテリなど) | 力強い渋みと旨味、ナッツ・スパイス香 | 赤ワイン好き、伝統製法に惹かれる人 |
イタリア・フリウリ(リボッラ・ジャッラ) | ハーブ感・渋み強め。ナチュール系多し | ナチュラルワイン好き、個性派志向 |
スロヴェニア(ピノ・グリ) | バランス型、酸味と果実味の調和 | 食中酒を探している人、初級〜中級者 |
スペイン(ヴェルデホ) | 軽快でフルーティー、渋みは穏やか | 初心者、白ワイン派、飲みやすさ重視 |
フランス(シャルドネなど) | 柔らかい果実味、酸とボリューム感 | 白ワインに慣れた人、エレガント志向 |
このように「味の違い」=「産地と品種の個性」に直結しています。
逆にいえば、自分がふだん好むワインタイプから逆算すれば、オレンジワインでも似た味わいの1本を選びやすくなります。



まとめるとこんな感じかな?
- 初めてなら、スペイン産ヴェルデホやスロヴェニアのピノ・グリが飲みやすい
- 味に深みを求めるなら、イタリアやジョージアの伝統的なタイプを選んでみて
- 「ナチュールが好き」「しっかり料理に合わせたい」など目的別で産地を選ぶと失敗しにくい
【産地で選ぶ】ジョージア・イタリア・スロヴェニアの特徴とは?


オレンジワインはただの流行ではなく、何千年もの歴史を持つワイン造りの原点から生まれたスタイルでもあります。
特にジョージア、イタリア、スロヴェニアはその文化と伝統に深く根ざしており、それぞれに個性的な味わいが存在します。



オレンジワインの産地としては代表的な3ヶ国ですね!
この章では、オレンジワインを代表する3つの産地の歴史と特徴を、初心者にもわかりやすく解説します。
- ジョージアは「ワインの原点」。クヴェヴリ製法による発酵感の強い本格派
- イタリア・フリウリは「ナチュラルの先駆者」。思想と味が響き合う個性派
- スロヴェニアは「知る人ぞ知る安定感」。クリーンで繊細、バランス型ワインが多い
ジョージア|オレンジワインの“ルーツ”を持つ発祥の地
ジョージア(旧グルジア)は、世界で最も古いワイン文化を持つ国のひとつで、ワイン造りの歴史はなんと8,000年とも言われています。
その伝統は、クヴェヴリ(素焼きの壺)を土に埋めて醸造する独自の製法に今も引き継がれており、まさに“自然の力”を活かしたワイン文化です。
味わいは力強く、渋み・旨味・酸味が複雑に絡み合い、「液体の漬物」とも形容されるほど発酵のニュアンスが深いのが特徴。
オレンジワインに「歴史」と「本物」を求める人には、この土地の1本はまさに原点回帰といえるでしょう。
イタリア・フリウリ|現代ナチュラルワイン文化の火付け役
北イタリアのフリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州は、オレンジワインを「自然派ワイン」のスタイルとして世界に再定義した重要な地域です。
1970〜80年代に、グラヴナー氏やラディコン氏などの造り手が、伝統製法に現代技術を融合させて復興を推進したことで、欧米で一気に注目されました。
フリウリのオレンジワインは、リボッラ・ジャッラなど在来品種を用いたハーブ感と骨格ある渋みが魅力。
また、オーガニックやビオディナミといった栽培方法との親和性も高く、「思想が味に宿る」ワインとしてナチュラル志向の人に選ばれています。


スロヴェニア|知る人ぞ知る高品質産地、フリウリの隣人
イタリア・フリウリと国境を接するスロヴェニアも、近年急速に評価を高めているオレンジワインの名産地です。
地理的にも文化的にもフリウリと似た気候・土壌を持ちながら、よりバランス重視でクリーンな味わいを生み出す造り手が多く、飲みやすさに定評があります。
代表的な品種はピノ・グリやシャルドネ。
スロヴェニアのオレンジワインは、「派手ではないが繊細で誠実」なスタイルが特徴で、初心者にも親しみやすく、和食との相性も◎です。
【シーンで選ぶ】家飲み・ギフト・食事合わせで変わる選択肢


オレンジワインを選ぶとき、品種や味わいも大切ですが、「誰と・どんなシーンで飲むのか」を意識することで、より満足度の高い1本が見つかります。
家でリラックスしながら飲みたいときと、贈り物として選ぶときでは選ぶ基準がまったく異なります。
ここでは、目的別におすすめの選び方や注目ポイントをご紹介します。
家飲み・日常使いなら「飲みやすさ」と「価格」が最優先
自宅で気軽に楽しみたいなら、まずは2,000〜3,000円台で飲みやすいタイプを選ぶのが正解。
白ワインに近い感覚で楽しめるものや、軽めの渋みで料理と合わせやすいタイプが◎です。
開けたてからすぐに楽しめて、次の日にも残りを気軽に飲めるものが家飲み向き。
ギフトや手土産には「ラベルとストーリー性」も大切
オレンジワインはまだ“知る人ぞ知る”存在。だからこそ、贈り物としては話題性も抜群です。
その際は「ラベルのデザイン」「造り手の背景」「産地のストーリー」など、語れるポイントがあるかどうかも意識して選びましょう。
価格帯は3,000〜5,000円くらいが程よいラインです。
食事と合わせるなら「料理との相性」を第一に
食中酒として選ぶ場合は、「どんな料理と合わせるか」で味わいのバランスが大きく変わります。
料理ジャンル | 合うオレンジワインのタイプ |
---|---|
和食(炊き込みごはん・煮物) | 渋み穏やかで旨味のあるタイプ(ピノ・グリなど) |
スパイス系(カレー・タンドリーチキン) | ハーブやスパイス感の強いタイプ(リボッラ・ジャッラなど) |
チーズ・前菜・洋食全般 | 中間〜コク深タイプ全般、バランス型が便利 |
「軽やかすぎると料理に負ける」「渋みが強すぎると料理の味が隠れる」など、“料理が主役か、ワインが主役か”を考えるのがペアリングのコツです。
【まとめ】オレンジワインの選び方!初心者が失敗しないための5つのポイント
本記事は「オレンジワインの選び方!初心者が失敗しないための5つのポイント」について紹介をいたしました。
昨今流行りのワインだからこそ、選ぶ際は失敗したくないですよね。
ただ、あまりにも背伸びしすぎて高価なものを購入しても、お好みとは異なる可能性もあるので、まずはポイントをしっかり抑えて選んでみてください。
参考までに当ブログでもオレンジワインのレビューがあるので、よかったらご覧ください。


以上でございます。
「めしわいん (@meshi_wine)」からご覧いただきありがとうございました。