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簡単にできる!ワインの澱の除去方法【これで安心して飲めます】

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たろう

ワインの「澱」の除去方法がわからない!

上記の疑問点を解決いたします。

この記事の概要
  • ワインの「澱」の正体
  • 「澱」の除去方法
  • 「澱」を取り除く便利な道具

ワインを飲むとき、まだ開けてもいないのにボトルの内部で物質が浮いているのを見たことはありませんか。

見た目があまりよくないので、普段ワインを飲みなれていない初心者の方は驚くはずですし、またワインを飲んでいる人でも、質問で「腐ってるかも?」と言われることがあります。

この物質の正体は「澱(おり)」といいます。

たろう

誕生日に生まれ年のワインをプレゼントされたけど、確かに何か浮いてた(笑)

めしわいん

ちなみに澱の正体はざっとこんな感じです。

  • 澱の正体はワインの成分が固形化したもの
  • 澱は決して身体に害はない
  • ボトルを飲む前に立てて置いて、澱を沈めてから飲む、もしくはデキャンタージュして取り除く

「澱」は口に入ると飲みにくいので飲む前に除去をするのが一般的です。

ですが、その除去方法がわからないという方も多いので、自宅で誰でも簡単にできる「澱」の除去方法を解説します。

決して腐っているわけではないので、慌てず取り除いてください。

「澱」が出るということはいいワインの証でもあります。

2~3分ほどで読み進められるので、是非ご覧ください。

目次

澱の正体【ワインの知識として覚えておいてください!】

たろう

結局「澱(おり)」の正体はなんなの?

ずばり、澱の正体はワインに含まれる成分が固体化したものです。

ワインに含まれる成分は、渋みの成分や色素の成分、ポリフェノール、酒石などなど、さまざまな成分でワインができています。

この渋みと色素の成分は、年代の若いワインでは、なかなか目に見えませんがたくさん浮遊しています。

そしてこの渋みの成分と、色素の成分が、時間をかけて結びつくようになります。

これが、澱の正体です。

なので澱自体飲むことはできますが、渋みの成分なので、間違って口に含んだ場合はとても渋く感じます。

また色素の成分に関しては、赤ワインであれば少し黒味がかった澱になり、白ワインの場合は、白い色素の澱が出やすい傾向になります。

それでは肝心な澱の除去方法を紹介いたします。

澱の除去方法

たろう

早速ワイン飲みたいから、澱の除去方法を知りたい!

澱を簡単に除去してワインを飲む方法は2つあります。

誰でもできる2つの澱の除去方法
  1. 飲む前にワインを立てて置いておく
  2. デキャンタージュする

飲む前にワインを立てて置いておく

完全に取り除いて飲むという方法ではありませんが、ワインを飲む前に澱が確認できた場合は「ワインを立てて置いておく」という方法をまず初めにやっていただきたいと思います。

STEP
横に寝かしておいたワインを飲む1~2時間前に立てて置く

セラーで良いワインをとって置いているひとも、まずは取り出して日の当たらない場所に置いてください。

STEP
立てて重力を利用してゆっくり澱をボトルの底に落とす

1~2時間あれば問題ありませんが、それ以上でも大丈夫です。

STEP
注ぐときは、なるべくゆっくりボトルを傾けて注いでください

勢いよく注ぐと、せっかく沈んだ澱も宙に浮いてしまいます。

比較的若いヴィンテージのものであれば、この方法でも十分取り除けるので安心してください。

それでも急いで振る舞わなければいけない場合や、古い年代のワインを飲むときは次の方法を試してください。

デキャンタージュする

上記の方法でもなかなか落ちない場合は、デキャンタージュをして取り除く方法がベターです。

ちなみにデキャンタージュする場合は、デキャンタが必要になります。

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スタンダードでとっても利用しやすいデキャンタ。
ワインを開かせるのはもちろん、澱を除去するときにも利用できるので大変重宝します。

こんな方におすすめ
こんな方は要検討
  • 高級ワインが手元にあるひと
  • ワイン資格試験を予定しているひと
  • 資格試験を受けないひと

レストランでも見たことあるかもしれませんが、ボトルに入っているワインをこちらのデキャンタに移すことで澱を取り除いてワインを楽しむ方法です。

STEP
ワインを立てて置く

先に澱をある程度沈めた方がやりやすいです

STEP
ボトルとデキャンターを近づけて澱が入らないようにワインだけを移す

ボトルの肩の部分に澱がたまるので、わかりやすいように下に懐中電灯などで照らすのもOKです

STEP
デキャンターからワイングラスに注ぐ

少し形状がボトルと異なるので、注ぐ際は十分注意してください

初めは少し難しいかもしれませんが、慣れてくるとできるようになるので、是非取り入れてください。

デキャンタージュの役割は澱を取り除くだけではありません。

ワインは空気に触れさせることによって、香りや味わいがさらに膨らんできます。

さらに、澱がない年代の若いワインでもデキャンタージュをしてあげても、ボトルからそのまま注ぐより早くワイン本来の味わいを楽しむことができるので、合わせて覚えておいていただけるといいと思います。

澱は決して悪いものではない

上記で解説したとおり、澱はワインに含まれる成分が固体化したものです。

なので、これで身体には悪くないということはわかるかと思いますが、ワインに澱が出るということ自体は、とても健全でいいこともあります。

ワインの成分の中の渋み成分が固体化することで、ワイン本来もつ強い渋みを抑えられる効果があります。

若い年代のうちは渋くて酸っぱいワインだったのが、長い時間をかけると、熟成によってさらに美味しくなるといったことも、こちらが少なからず関係してきます。

あまりにも古すぎると、状態を疑う方がいいかもしれませんが、適度な熟成から出る澱に関しては、まずそのワインの味には期待ができるかもしれません。

なので、当然のひどいものは別として、いい影響を与えることも多いということも頭に入れておいてください。

【まとめ】澱は決して悪いものではありません!適切に除去しましょう

本記事は「ワインの澱の除去方法」について解説させていただきました。

ワインに澱が出るということ自体は、とても健全でいいことなのでどうぞ安心して楽しんでください。

渋み成分が固体化することで、若い年代のうちは渋くて酸っぱいワインだったのが、長い時間をかけると、熟成によってさらに美味しくなるといったことも、こちらが少なからず関係してきます。

再度大事なポイントだけまとめておきます。

  • 澱の正体はワインの成分が固形化したもの
  • 澱は決して身体に害はない
  • ボトルを飲む前に立てて置いて、澱を沈めてから飲む、もしくはデキャンタージュして取り除く

これからワインを楽しんでいくと、こういったケースが度々出てくるかと思いますので、澱を見ても慌てず安心して今後は注ぐことができます。

以上でございます。

「MESHI WINE – めしわいん (@meshi_wine)」からご覧いただきありがとうございました。

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この記事を書いたひと

大学卒業後、上場飲食企業を経て外資系ワイン会社に転職。ワインコンサルタントとして営業や通信販売部マネージャーを経験し、「日本ソムリエ協会 ソムリエ」資格を取得。
現在はWeb制作会社に勤務しながら、夫婦で運営するワイン専門ウェブサイトにて、ワインの販売やレシピ開発、情報発信を行っています。

2021年よりNadiaアーティストとして活動を開始。ワインと料理のマリアージュを提案し、食卓を豊かにするアイデアをお届けしています。

このブログでは、誰でも簡単に楽しめるワイン情報と再現性の高いアイデアを発信中です。

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